クロニコ・レポート
ファラスの手記(1) | 編集 | ||
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レンダーシア貿易の 要として機能している 海洋都市リンジャハル。その長を務めているのは 才気あふれる 若きひとりの召喚士だった。 |
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その召喚士リンジャーラは 学徒時代 我が主と 互いに競い 助け合う よき友だったそうだ。 |
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アストルティア最大の王国 エテーネ王国と 物流の要 リンジャハル。その未来を担う者同士 通じ合うものがあったのだろう |
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しかし ひと月前に リンジャハル住民の 3分の1が 命を落とす 恐ろしい疫病が起きた。 そして それによって…… |
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我が主が 正式に エテーネ王国の使者として 強大なチカラを持つ かの宝珠をたずさえ リンジャハルを救うため 旅立つことになった。 |
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遠く 海都を見つめる 主の横顔はきびしい。 ひさしぶりの ご友人との再会が このような時になってしまい おつらいのだろう。 |
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マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
真のリンジャの塔 | 4階 | D-3 | 本 |
※クエスト「辺境の考古学者」クリア後
ファラスの手記(2) | 編集 | ||
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市街のいたる所に しかばねが転がり 時々 亡霊のように うつろな人間とすれ違う。 海洋都市リンジャハルは まるで地獄だった。 |
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中央塔で対面した 召喚士リンジャーラの目は ぬけがらのように生気がなく その姿に 我が主も ショックを隠しきれないようだった。 |
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しかし 主は 懸命に ご友人を励まされた。 この宝珠の持つ 強大なチカラで ともに リンジャハルの民の命を 救おうと……。 |
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その言葉で リンジャーラの瞳に光が宿るのを 私は見た。その後 彼は 寝る間も惜しんで 宝珠のチカラを活かす方法を 探求したという。 |
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そのかいあって 数ヶ月後には 疫病は駆逐され それどころか 海洋都市は 宝珠のチカラにより かつてない速度で 発展をとげていった。 |
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その 急激とも言える勢いは 二度と あの地獄をくり返させないという リンジャーラの強い決意を表しているようだった。 |
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マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
真のリンジャの塔 | 4階 | D-3 | 本 |
※クエスト「緋色の横顔」クリア後
ファラスの手記(3) | 編集 | ||
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召喚士リンジャーラから 我が主に 招待状が届いたのは ほんの2日前のことだ。 |
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招待状には 復興した海洋都市リンジャハルを ぜひ見にきてほしい と書かれており 遠く 海都を見つめる 主の横顔は明るかった。 |
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中央塔に着くと おふたりは 学徒の頃に戻ったように 軽口をたたき合い 無邪気な笑い声を 夏風に運ばせた。 |
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リンジャーラは 宝珠のことを気にしているのか この借りは いつか必ず返す と言っていた。 主は 貸し借りを気にする方ではないのだが……。 |
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しばらく歓談した後 リンジャーラは仕事に戻り 主と私は リンジャハル名物の魚料理を食べようと 町の料理屋へ 向かった。 |
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その店で 私たちは 偶然にも 近頃 失踪する住民が 急増しているという 気になるウワサを 耳にするのだった……。 |
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マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
真のリンジャの塔 | 4階 | D-3 | 本 |
※クエスト「夏風の面影」クリア後
ファラスの手記(4) | 編集 | ||
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持ち前の 正義感の強さから 我が主は 住民の失踪事件の 調査に乗り出した。 調査を始めて数日後の月夜……異変は起こった。 |
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放心状態の男がひとり リンジャーラの住む 中央塔へ入っていくのを 見かけたのだ。 主は 男のあとを つけて行くことにした。 |
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男を追って着いたのは 中央塔周辺に建つ 5つの塔のひとつだった。 そして 塔の中で 我々は信じがたい光景を見た。 |
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そこでは 異形の魔人が 男を…頭から……。 その傍らには 表情の無いリンジャーラがおり 主は きびしい表情で 彼に詰め寄った。 |
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リンジャーラは 宝珠を闇に染め 魔人を召喚し 強大なチカラを得たのだと 告げた。 国を豊かにするには そのチカラが必要なのだと。 |
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主が 何か言おうとした瞬間 塔が大きく揺れた。 私たちがあわてて外へと脱出すると 5つの塔から 無数の魔人たちが 次々とあふれ出していた……。 |
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マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
真のリンジャの塔 | 4階 | D-3 | 本 |
※クエスト「月の輝くとき」クリア後
ファラスの手記(5) | 編集 | ||
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魔人たちは 次々と 海洋都市の住民を喰らい 建物を破壊していった……。 主と私は 無我夢中で その魔人たちと戦った。 |
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主の持つ 比類なき魔力の前に 魔人たちは 次々と倒されていった。そして あと一歩で すべての魔人を一掃できると思った。 その時…… |
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中央塔の頂から 光があふれ 他を圧倒する まがまがしく強大な気配が 現れたのだ。 それは咆哮し 都市全体を震えあがらせた。 |
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ふがいなくも 私は 衝撃で気を失ってしまい 気が付いた時には 主の姿は どこにもなかった。 駆けつけた 塔の中も もぬけのカラだった。 |
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海洋都市リンジャハルは 生者のいない 死の都と化していた。私は 町じゅうを 探し回ったが とうとう 主は見つからなかった。 |
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あの時 何が起きたのか……わからないが 我が主が 簡単に 命を落とすとは思えない。 だから 私は 主を探す旅に出ることにしたのだ。 |
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これで私は この手記の 筆を置こうと思う。 最も敬愛した人に ふたたび会える日まで……。 エテーネ王国付 従者 ファラス |
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マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
真のリンジャの塔 | 4階 | D-3 | 本 |
※クエスト「災禍の光」クリア後
記憶の結晶 | 編集 | ||
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……中央塔の最上層で 見たものは 今までにないくらい 凶悪な魔人と融合して 怪物と化した リンジャーラだった。 |
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これ以上 被害を出させないために 俺は アイツもろとも この時空の狭間に 転移するしかなかったんだ。 |
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アイツは 俺やエテーネへの憎悪をさけびながら 襲いかかってきた。戦いは何日も続き 俺たちは 限界のさらに先まで 戦い抜いた。 |
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思えばこれが 初めてのケンカだったな。 いつ倒されても おかしくない状況だったが その間 ふしぎと俺は 楽しかったんだ……。 |
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最後には アイツも どこか清々しい表情で 君と 全力で戦うことができて よかった…… そう言って 眠るように息を引き取った。 |
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俺は もう 全てのチカラを使い果たして ここから戻ることは できそうにないが…… アイツの魂を救えたのなら それで満足だ。 |
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ただ ひとつだけ 心残りなのは…… お前の成長を 見守れないことだ。 だからせめて この結晶だけでも送ろうと思う。 |
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我が子 ○○よ…… この世界を愛し 強く生きろ。 お前が よき友に 出会えることを願っている。 |
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マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
真のリンジャの塔 | 4階 | D-3 | 本 |
※クエスト「時を紡ぐ声」クリア後
リンジャーラの日記 | 編集 | ||
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今日は 友人と3人で 年に一度の夜祭りへ 出かけた。親友のアイツと それから…… 少し遅れてやって来た 彼女だ。 |
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いつもは 静かなこの地も 祭りの夜には 色とりどりの灯りで あざやかに彩られ 人びとの声で にぎわっていた。 |
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珍しい食べ物に ゆかいな催し物 美しい花火…… 夢か幻のような時の中で 私たちは笑いあった。 そして 帰路につこうとした そのとき…… |
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ふたりが先日 婚約したという話を聞いた。 両者とも 人として尊敬できる 大切な友人だ。 私は 心から 祝いの言葉を述べた。 |
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その後 私たちは 我々3人にとって 思い出の場所である丘で 流星をながめながら とこしえに変わらぬ友情を 誓いあった。 |
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ふたりに出会うことができて 本当によかった。 この先 何があっても 私たち3人なら 笑いながら 乗り越えていけるだろう。 |
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マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
真のリンジャの塔 | 4階 | D-3 | 本 |
※クエスト「流星の追憶」クリア後
- 最終更新:2016-01-08 03:06:59