レトリウスのいさおし
石碑 | 編集 | ||
---|---|---|---|
天の神よ 地の人よ かの者を たたえよ。 ここに語られるは エテーネ建国王たる英雄 レトリウスのいさおしの 第一節。 |
|||
マデ氏族の若者 レトリウスは 成人の儀である 獣の牙折りに挑むにあたり 獣の王ムザーグを 狩らんと欲した。 |
|||
ムザーグは 岩山のごとき巨体の魔獣である。 誰もが 無謀な試みだと あざわらったが レトリウスは 己の知恵と勇気を信じていた。 |
|||
ひと月後……誰もが レトリウスの無残な死を ウワサしあう頃 若き勇士は 見事 獣の王を討ち果たし その牙を持ち帰った。 |
|||
これは レトリウスの最初のいさおし。 誰も思い描かぬ 夢を見て それをかなえる。 英雄たる者の資質は ここに示された。 |
|||
マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
バントリユ地方 | E-2 | その他 |
石碑 | 編集 | ||
---|---|---|---|
天の神よ 地の人よ かの者を たたえよ。 ここに語られるは エテーネ建国王たる英雄 レトリウスのいさおしの 第二節。 |
|||
レトリウスには 無二の親友がいた。 名は キュレクス。常にレトリウスと共にあり その知恵とチカラを 友のために尽くした。 |
|||
放浪者であった キュレクスは 旅の途中 行き倒れているところを レトリウスに救われ マデ氏族の集落で 過ごすことになった。 |
|||
滞在の間 レトリウスとの友情を深めた 彼は やがて この地に根を下ろし 友のために 己がチカラを振るうことを 決意するようになる。 |
|||
キュレクスの知恵は マデ氏族に多くの恵みを もたらすことになった。かような友を得たことも また レトリウスの 英雄たる証と言えよう。 |
|||
マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
バントリユ地方 | B-6 | その他 |
石碑 | 編集 | ||
---|---|---|---|
天の神よ 地の人よ かの者を たたえよ。 ここに語られるは エテーネ建国王たる英雄 レトリウスのいさおしの 第三節。 |
|||
マデ氏族の長となった レトリウスは ティプローネ高地に巣食う 毒竜ガズダハムを 氏族の総力を挙げて 討つことを 決意した。 |
|||
かの毒竜を倒し ティプローネ高地を得られれば くめど尽きぬ水源と 豊かな狩場を手に入れられ 氏族の繁栄は 約束されるがゆえに。 |
|||
キュレクスが予言した通りの 大雨の日に 討伐は決行された。ガズダハムの発する毒の霧は 降りしきる雨に流され うすらいだ。 |
|||
討ち手の先頭に立つ レトリウスの槍が ガズダハムの心臓をつらぬき マデ氏族は ついに この地に覇を唱える 一歩を踏み出した。 |
|||
マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
エテーネ王国領 | C-7 | その他 |
石碑 | 編集 | ||
---|---|---|---|
天の神よ 地の人よ かの者を たたえよ。 ここに語られるは エテーネ建国王たる英雄 レトリウスのいさおしの 第四節。 |
|||
ある時 レトリウスは ケミル氏族という小勢力を 旗下に取り込んだ。彼らは 錬金術という 物を作り変える秘術を あやつる人々だった。 |
|||
他氏族から うとまれ 恐れられていた彼らを 新たなチカラとして 手厚く遇したのは レトリウスの器の大きさを 示すものである。 |
|||
ケミル氏族の中でも 長の息子 ユマテルは 万物の理に通じるとまでいわれる 錬金術師で その術により マデ氏族の生活は格段に向上した。 |
|||
神知の放浪者キュレクスと 大錬金術師ユマテル。 ふたりは やがて レトリウスの双翼と 呼ばれるように なっていくのだった。 |
|||
マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
エテーネ王国領 | C-5 | その他 |
石碑 | 編集 | ||
---|---|---|---|
天の神よ 地の人よ かの者を たたえよ。 ここに語られるは エテーネ建国王たる英雄 レトリウスのいさおしの 第五節。 |
|||
危険な魔物を討ち 他氏族との戦争を勝ち抜き マデ氏族の長 レトリウスの版図は すでに 国と呼ばれるまでに 大きくなっていた。 |
|||
大エテーネ島に住まう諸氏族は ことごとく レトリウスの支配に服し その威勢は レンダーシア全土に 響くまでとなった。 |
|||
レトリウスの武勇 キュレクスの叡智 ユマテルの秘術……それらが 原動力となって ここに 偉大なる王国が生まれた。 |
|||
キュレクスの提言により 新たなる国の名は エテーネと定められた。それは 異邦の言葉で 「永遠」を意味するという。 |
|||
マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
ティプローネ高地 | H-4 | その他 |
石碑 | 編集 | ||
---|---|---|---|
天の神よ 地の人よ かの者を たたえよ。 ここに語られるは エテーネ建国王たる英雄 レトリウスのいさおしの 最終節。 |
|||
エテーネ王国を建国した レトリウスだったが はげしすぎる生を 送ってきたゆえの代償か その身を死病に侵されていることが 判明した。 |
|||
時の放浪者 キュレクスは 友の死を厭い 病をいやさんと レトリウスの身体の時間を 巻き戻す術を ほどこしたという。 |
|||
果たして 術は 想定通りの効果を発揮せず 病がいえることは なかった。しかし この時 レトリウスの身に ひとつのチカラが宿る。 |
|||
それこそが 時渡りのチカラであったという。 そして その神秘の能力は 死を目前とした レトリウスが産み落とした子にも 受け継がれた。 |
|||
ほどなくして 王は 死病との戦いを終えられた。 これが エテーネ王国初代国王 レトリウス女王陛下の 最期の物語である。 |
|||
マップ | 部屋名 | 座標 | 種別 |
マデ神殿祭具棟 | 隠し部屋 | D-4 | その他 |
- 最終更新:2019-10-15 23:52:07